「メンズのナイトワーク」といえばホストのイメージが先行しがちですが、見た目の審査が厳しいホストは働ける人材が限られてくるため誰でも働けるフィールドではありません。
しかし、通称「黒服」と呼ばれるキャバクラのボーイは見た目の審査もなく、どんな人でも働ける間口の広いメンズ向けナイトワークです。
未経験者の方には仕事のイメージがつきづらいキャバクラのボーイですが、最近では芸能人がキャバクラボーイ経験をバラエティ番組で語るなど、認知度も高くなってきています。
またお客さんに快適に過ごしてもらうためには『ボーイのトークスキル』や『盛り上げ力』なども少なからず影響してきますので、お金を稼ぎながら話術も自然と身につく仕事として人気が高まってきています。
高いお給料が稼げる上、芸能人のようなトークスキルも磨ける人気のキャバクラボーイを経験していた芸能人には、どのような方がいるのでしょうか。
オズワルドの伊藤俊介
伊藤俊介さんは、2020年のM1にも出演したお笑いコンビ・オズワルドのツッコミ役。
バラエティ番組で「キャバクラボーイ経験者芸人」を集めた立役者でもある、千葉県津田沼、及び恵比寿のキャバクラでボーイをしていた経験を持つ芸能人です。
オズワルドの伊藤俊介さんはなんと10年間もキャバクラのボーイとして勤め上げていたそうで、キャバクラで経験した驚愕エピソードには事欠きません。
特筆すべきポイントは、伊藤俊介さんの特技でもある「土下座」で、なにも考えずにノーモーションで土下座ができるほか、キャバクラであった揉め事をほとんど解決するパワーもあると自負しています。
鬼越トマホークの坂井良多&金ちゃん
毒舌や喧嘩をベースとしたネタを持ち味とし、「黒いサンドウィッチマン」の異名をとる鬼越トマホークの2人も、それぞれ同じ店舗でキャバクラボーイとして働いた経験を持っています。
特にスキンヘッドが特徴の坂井良多さんは、売れるキャバ嬢の条件として「性格が悪いロリっぽい雰囲気の娘」と何度も繰り返し断言しており、キャバクラボーイとしての審美眼に自信を持っていることが伺えます。
坂井良多さんはこの後に紹介する空気階段・もぐらさんと同じ店舗で働いていることをツイッターで呟くなど、キャバクラボーイとして誇りを持ってお仕事をされていたことが見て取れます。
インディアンスのきむ
きむこと木村亮介さん(画像右)は、2019年、2020年に2年連続M1決勝戦進出を果たしたお笑いコンビ・インディアンスのツッコミ担当。
東京・大阪のキャバクラ激戦区に大型店舗を構える高級キャバクラ「Zoo」にて、6年間キャバクラボーイを経験した敏腕ボーイです。
「Zoo」は、キャバクラ業界では知らない人はいない超大手グループが運営するキャバ嬢100人越えのマンモス店舗。
きむさんはその「Zoo」でボーイとしてトップクラスの役職につき、ボーイの花形である「つけ回し」を行なっていたことで、キャバクラボーイ経験者の他芸人から一目置かれる存在となっています。
「Zoo」でのつけ回しは、100人を超えるキャバ嬢の性格やトークの癖などを全て把握しておかなくていけないため、相当大変だったそうです。
見取り図の盛山晋太郎&リリー
2018年、2019年のM1決勝戦進出経験を持つ、実力派漫才師の見取り図のお2人もキャバクラボーイ経験者です。(画像左:盛山晋太郎/右:リリー)
見取り図のお2人は、先に紹介した鬼越トマホークと違い、コンビ別々の店舗で働いていたそうです。
見取り図のお2人はどちらも大阪出身なので、キャバクラボーイとして働いていた店舗も大阪のキャバクラという情報もあります。
大阪や東京はなどの都心部は人も多く集まるため繁華街の規模も大きく、メンズでもナイトワークが比較的探しやすいエリアであると言えます。
空気階段の鈴木もぐら
独特の設定と緻密に作り込まれたネタが芸人界隈からも人気を集める、空気階段のボケ担当・鈴木もぐらさん(画像左)も、キャバクラで働いた経験がある芸能人の1人です。
鈴木もぐらさんはキャバクラボーイではなく、ドリンクや乾き物を作るキッチン業務に従事していたそうです。
また鈴木もぐらさんは新宿の無料案内所でも働いていた経験があり、ホストなど他のナイトワークに関しての知識も豊富に持っています。
無料案内所やキャバクラのキッチンなど、鈴木もぐらさんの経歴はナイトワークの中にも様々な種類があることがわかる好例と言えるでしょう。
とろサーモンの久保田和靖
2017年のM1優勝者であるとろサーモンのボケ担当・久保田和靖さん(画像右)は、おさわりなどがOKとされているセクキャバでボーイから店長にまで上り詰めた経歴の持ち主。
特技はセクキャバでおさわりが解禁される「ハッスルタイム」中の煽りマイクパフォーマンス。
久保田和靖さんはマイクパフォーマンスのテクニックのみで店長の座に君臨した異例の経歴の持ち主でもあります。
また、久保田和靖さんはセクキャバのボーイ以外にもHなお店のキャッチやホストの売り上げ発表会の司会など、下積み時代に様々なナイトワークを渡り歩いてきたことでも知られています。
久保田和靖さんの経歴は、生かせるコネクションさえあれば、夜の世界で働き続けることは無理ではないことがわかる好例といえます。
元二レンジャーの林博之
ニレンジャーは、2005年から2019年まで結成されていたお笑いコンビです。
14年間とかなり長い間芸人活動をしていたものの残念ながら当たらず、2019年10月にコンビは解散しています。
しかしニレンジャーは副業であてていると一部で有名になっており、ボケ担当の林博之さん(画像左)は、東京・渋谷でキャバクラ店2店舗の店長をしているそうです。
キャバクラを運営するためには人をまとめ上げるカリスマ性はもちろんのこと、風俗営業許可に関する様々な資格を取得しなくてはならないため、店長として活躍している裏には血の滲むような努力が隠れています。
林博之さんは現役でお笑い芸人をしていた頃も並行してキャバクラ店長業務をこなしていたため、キャバクラにかける情熱は並大抵のものではありません。
本番5秒前までキャバクラ店内の状況を確認していたそうなのでかなり敏腕であるようです。
現在はお笑い芸人を引退し、キャバクラ店長として本腰を入れて働いています。